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相変わらず竹竿に少しも関心のないボクなのだが、レナードやヤングと言った(かつて一世を風靡した)著名な米国のバンブー・ロッド・メーカーの名前を知らない訳ではない。これらバンブー・ロッド・メーカーは、1970年代のグラスロッドの台頭と伴に消滅してしまい、今残っているのは、そこの職人や弟子達などの家族経営による零細メーカーである。アロナーやサマーズの名は伝説化し、注文して5年以内にロッドが出来上がってくる可能性はないに等しい。 R.L.ウィンストン・ロッド・カンパニーは、そんな中で今も竹竿を作り続けている奇跡的な会社である。と言っても、ことバンブーロッド部門に関しては、かつてのゲーリー・ハウエルズ、トム・モーガンと言ったビルダーの固有名は充分に伝説的で、トム・モーガンはウィンストンから独立後も元気にロッドを作っている(驚くのはグラファイトロッドも作っていること。しかしその値段には呆れるのみである)。 そして、ここ数日幾つかのサイトによると、そのウィンストン75年の伝統を受け継ぐグレン・ブラケットも、ウィンストンを離れるらしい。グレン・ブラケットには、早くトム・モーガンのように自由なロッド作りを再開して欲しいが、一方ウィンストンは竹竿作りを打ち切ってしまうつもりなのだろうか? 早晩、米国の竹竿の伝統が消えてしまうだろうな、と思う。というのも、バンブーロッド・ビルディングを企業として続けるのと家族で続けるのとでは、技能の継承という意味で大きな差があろうからである。厳しい市場原理の中で淘汰される伝統工芸を守るのは難しい。ボクら現代のFFマンにできる一番の貢献は、これらロッドをできるだけ多く買うことに尽きている。 バンブーロッドへの関心と経済的余裕があと少しあれば協力するところなのだが…。
by itotsuriguten
| 2005-11-10 23:50
| フライタックル
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