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2日目、今日で釣りとしては最終日。Murrayのドリフトボートでムルパラを流れるRangitaiki本流を攻める。ニンフの釣りになる、とMurrayは言った。昨日よりチャンスは多いはずだ、君にも君のワイフにも。
ドリフトボートに3人で乗り込むと、景色にまず圧倒される。 ![]() ポイントに付くと、小さな錨でボートを止め、ボートの上あるいは立ち込んでキャスト開始。仕掛けはNZ独特のインジケーターダブルニンフシステム──まずウェイト代わりの重めのニンフを結び、そのフックベンドにティペットを結びつけ30cm程先にさらにウェイトなしのニンフを結ぶ──である。Murrayはリードフライにライトカラーのヘアズイヤー#16を勧める。…3xのティペットと不釣り合いなことこの上ない。 それが来たのは、いくつかのポイントで元気な小物をバラした後だった。深瀬に落としたインジケーターへの小さなアタリに右手か反応すると、それまでのどの感触とも違う鈍い衝撃が走った。 ジ、ジ、ジュィィィィィィィィーーーーーーーーーーーンッ! マーキスミュージック。フライリールから鳴っているとはおよそ思えない耳をつんざくような高周波の機械音が川に響き渡る。60オーバー!、とMurrayが叫び、水面に突き刺さったリーダーが、重い流芯を下流に向かって瞬間的に30ヤード程突っ走る。これはどうにも止まりそうもないし、…流れが強すぎて追っかけようもない。 ![]() 奴はフライラインを出すだけ出すと、今度は上流に、つまりにこちらに猛ダッシュを始める。これはラッキーだ。で、でもこれはこれでリールの巻き取りが追い付かない…。 こんなことを繰り返すこと約5分、ようやく寄ってきたのは、…40cm程度の意外なチビだった。あれっ??? ![]() Muarryもやや怪訝そうな顔をしながら笑う。ダブルヒットだったんだろうな、よくあることだ。あの引きは、普通じゃなかった…。 このヒットの後、深場を狙っていたこちらのロッドも根元からへし曲げられることになり、ブグレの上品なデザインからおよそ似つかわしくない悲鳴のような回転音が幾度も上がる。 ![]() 5分経過。一向に上がってくる気配がない。どうなってんだ…。 リールアップ、リールアップ! ヨメさんのロッドを支えながら──そいつは彼女の左手の保持能力を完全に超えていたらしい──Murrayも目が真剣そのものだ。約10分後、奴はとうとう観念した。ランディングネットに収まったのは、今回釣行最大寸となる55cmだった。 ![]() アタリの止まってきた午後3時頃まで、ボクらのロッドは曲がりっぱなしの状態だった。52cmのレインボーでこんな風に曲がったり…、 ![]() 45cmのブラウンでこんな風に曲がったり。 ![]() …そして午後6時半、Murrayの息子が車で迎えに来たとき、ボクらは完璧に満足していた。ロッジに戻りウェーダーを脱いでベッドに大の字になると、何だか笑いが止まらなくなってしまった。何というところだろう! デジタルカメラの小さなモニターに写った景色を、ボクは何度も何度も見返した。とうとう2日間が終わってしまった。ここは本当に楽園だった。FFをやっていて良かった、人生でこんな経験にめぐり逢えたのだから。 必ずここに戻ってこよう、とボクらは乾杯した。 ![]() ■
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by itotsuriguten
| 2005-12-27 23:50
| 豪州
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