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年初から職場のボクの隣の席に、中途採用でこの1月に入社した女性が座っている。
もの静かだけれども芯が強そうな感じで、仕事仲間としては頼もしそうな感じのするタイプである。まだ日が浅いこともあって、今のところ黙々と勉強しているという具合なのであるが、昨日たまたま高校時代に留学していたというドイツの話題になった。 ─ドイツのどこに留学してたの? ─え、あ…、あのー、トリアーってご存知ですか? ─知ってるよ。トリアーに居たんだ? ─いえ、トリアーじゃなくて、トリアーよりちょっと北の小さい街です。 ─あ、そう。…なんていう街? ─…ご存じないと思うんですけど、ゲロルシュタインってところです。 ─あ、ゲロルシュタインなの。 ─え゛? ご存知なんですか? ─うん、釣りしたことあるよ。 ─え゛? つ、つ、釣りですか? ─そう、グレイリングという鱒の一種を釣るんだけどね。結構釣れた。 ─え゛? ゲロルシュタインって釣りで有名なところだったんですか? ─いや、鱒より水でしょ、あそこは。 ─ですよね…。私がいた頃、日本人なんて本当に一人も見たことなかったです。人口7000人ですよ、あんなところで日本人が釣りしてるなんて、当時じゃ考えられない…。 ─いや今も考えられないよ、普通。 ─どなたと行かれたんですか? 一人じゃないですよね。 ─ボク、ヨーロッパに変わった友達がいるんだけど、その人たちと。その人たち、ヨーロッパ中の釣り場を開拓してるのね。で、ゲロルシュタイン行こうって誘われた訳。 ─あ、そうなんですか…。あ、あの…その方たちというのは、仕事はなさっているんですか? ─た、たぶん…。でも、よく知らないんだよね…。ま、みんなかなり壊れちゃってるからね。 ─すごいですねぇ…。 意外な釣りの話題で、少し打ち解けることができた。が、結果として、彼女にとってのボクの第一印象が一体いかなるものになったのか、いささか不安の残る会話であった。 ■
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by itotsuriguten
| 2006-01-24 23:50
| 欧州
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