最新の記事
カテゴリ
Links
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
弟の誕生祝を何にしようかと迷っている。
ボクとヨメさんの誕生日に毎回何か贈ってくれる律儀な弟である。先週末、ヴェネチア広場周辺の店をうろうろとウィンドウショッピングしている最中に、何故か今年はフライロッドにしようと思い立った。弟も一応この毛鉤釣りを嗜むことはするものの、「カメラマン」という職業柄、休みがまともに取れているのを見たことがないから、きっともう随分竿を振っていないはずである。 その場でパッと頭に浮かんだのは、フェンウィックのイエローグラスだった。忙しい弟が小渓流でスローフィッシングを楽しむ癒し系ロッド、というのがコンセプト。ボクとヨメからということであれば予算的にも高過ぎるほどではない。が、しばらくするとイエローグラスというのは何とも無難過ぎる選択であるような気がしてくる。どうせならもう少しアクがあってもいいか…? さて、まずはブランクである。…おいおい、いきなりそこからかい、という声は敢えて黙殺させて頂きたい。「癒し系」のカーボンブランクも沢山あるが、値段も考えて今回はグラスブランクとすることにする。…とした瞬間、選択肢は恐ろしく狭まる。これまで見た記憶はないが、イエローグラスはブランクで売っているのだろうか? 個人的にはダイヤモンドバックのグラスブランクに興味が惹かれるが、これまたブランクで売っているという話を聞いたことがない。フェンウィックと同じハニーカラーでもラミグラスのブランクであれば入手は簡単、ボク自身一本作ってみたところ使い心地も悪くないから、とりあえずこれで検討スタート。7ftの#3で、14,000円。 次にトップガイド・スネークガイド。保守的、否、懐古趣味と言われるかも知れないが、ガイドは極力細く小さく硬いべきであり、つまりタングステンであるべきである。敢えて言うとパーフェクション、もしくはスネークブランド製ということになる。パシフィックベイのチタンコートハードクロームガイドでも機能的な問題は何もないが、残念ながら「癒し系」ではない。トップ・スネーク計で、3,000円程度。 ストリッピングガイドも懐古趣味で突っ走るなら、勿論ミルドラムのカーボロイである。が、ミルドラムは生産中止してもう長いこともあって入手困難となりつつあるのが問題。上手く探せれば、多分3,000円程度。 グリップ。ここから下は完全に趣味の問題(上もですが…)。世界的なワインブームでコルクの需給が逼迫しているとの噂があるが、本当だろうか? コルクはAAAグレード以上であれば問題なし、むしろ形状で悩むべきであると思う。が、悩み始めるとキリがないので、潔くショートシガーとしておこう。シガーの中にもごまんと種類があるが、ボクは後端にかけて柔らかくテーパーのついた紡錘形状が好み。1,500円程度。 リールシート。これまたキリがない世界だが、シガーグリップに合わせ、ウッドスペーサーを削ったリング式ダウンロックから検討をスタートさせる。素材もアノダイズド・ニッケル・シルバーとしておこう。というのも、ウッドをどういう柄とするかという問題に神経を集中したいからである。この問題に対処する一番シンプルな方法は、自分の好きなロッドと同じ柄を選ぶというやり方である。となると、ボクの場合「バターナッツ」になってしまう。味も素っ気もないこの木目柄を選んだロッドメーカーの美学には賛嘆する他ないが、人に贈るグラスロッドのリールシートに相応しいかというと疑問である。トヨタがスリーポインテッドスターのバッジを付けてる、みたいなことになるのは避けねばなるまい。見た目に華やかなタイガーメイプルやチェストナットも良い。が、最近何故かウォルナットに無性に惹かれる。Bellingerのラインアップから選ぶと、多分12,000円程度。 そしてラッピング。ま、レッドでしょう。シンプルにセンス良く。ワインディングチェックも忘れずに。 …と、ここまで計算してみると予算の上限としていた3万円を大幅にオーバー。百歩譲ってこれらパーツ代には目をつぶったとしても、いつ誰がこれを組むのだろう…?
by itotsuriguten
| 2006-11-15 23:50
| フライタックル
|
ファン申請 |
||